木曜日

月曜日、店主の健康上の都合で、もうすぐ閉まるという店を訪れる。

火曜日、古い仕事仲間と、どうでもいい議論をするために泥酔する。

水曜日、この日をもって閉店を迎えるという店に行き、3時過ぎまで飲む。
一人の客が集まる店がなくなって、一人の客たちがチームをつくれるのか。
このことについて、いつか考えをまとめてみたい。

このように、深酒が続いていたので、もう飲む気はなかったのだけど、急に仕事で飲みたくなる事情が出来し、木曜日もさる店へ向かう。

日本語にうるさい客と、甘いロックにこだわる客が今日もいた。

佐野元春について久しぶりに人と話す。
夜、都会、湿度、メランコリーについて。
誰かの曲に似ていることについて。いつか考えをまとめてみたい。

その他、学校や塾について話す。

ビール、ウイスキー、ビール、ビール。

電車がなくなってしまった。雨の中、タクシーを探す。

飲み代と同じ金額のタクシー代を払う。

濡れた歩道にさざめくエンジンのささやき
流れてゆく光もまばらな今夜
グッドグッドタイムス&バッドタイムス
この街で
グッドグッドタイムス&バッドタイムス
繰り返せば
ウインクの数またひとつ増えていく

まともにやろうとしてくじけてしまうとき
この街の灯りが一度に寂しくなる
グッドグッドタイムス&バッドタイムス
答え求めて
グッドグッドタイムス&バッドタイムス
探し続けて
ウインクの数またひとつ増えていく

 

誰かの曲に似ていたとしてもいい気がしてくる。